プロフィール

心理教育家を志した背景

初めまして。I.station Academy代表、心理教育家の今西紀子です。

「一人ひとりの幸福度をあげ、誰一人取り残さない社会を創る」をミッションに掲げ、TA心理学に基づいたカウンセリング・コーチング事業を行っています。これまで600名以上の方をサポートし、2016年から心理学講座や個別セッションも実施しております。

私は1981年、熊本県の自然豊かな田舎に生まれ、規律や礼儀を重んじる家族のもとで育ちました。子どもの頃から大人の顔色をうかがう癖がつき、親や周りの期待に応えたい一心で勉強や部活動に励んでいました。しかし、敏感に物事を察してしまうので、頻繁に体調不良になり、「私は弱い人間だ」と思い込んで成長してしまったのです。

親元を離れ、自由な大学生活を手に入れたものの、次第に落ち込みがひどくなり、やがて通学不能に。幼少期から常に周囲の期待に沿ってきた私は、監視がなくなり「やらなきゃ！」と駆り立てられなくなったことで、朝起きて学校に行く「当たり前のこと」ができなくなったのです。そんな自分への信頼は下がっていき、不安や焦り、自己否定が強くなる一方。

やがてうつ状態（後に双極性感情障害）と診断されました。その後、通院と投薬治療を10年続けましたが、希望が見えず、自死未遂をするまで追い詰められるほどに。

そんなとき、転院先の先生の勧めでカウンセリングを受け、初めて心が軽くなるのを感じました。この経験をきっかけにカウンセリングや実践的な心理学に興味を持ち、心の仕組みを学び始めました。

TA心理学を学ぶうちに、私の生きづらさの原因は、幼少期に無意識に作られた「人生脚本（生き方の癖）」であると気づいたのです！まるでアスリートがフォームを修正するように、私は「生き方の癖」を改善するべく、心の筋トレを続けました。すると、いつでも幸せを感じるスイッチを入れられるようになったのです。

現在は、心の仕組みや、苦境を乗り越えるための知識と実践をたくさんの人と分かち合うために、心理教育家として活動しています。

いまにしのりこの想い

TA心理学を生活に取り入れて12年以上経ちますが、「幸せな人を増やす」という使命には迷いや葛藤がつきまといます。いまだに私自身も悩みや落ち込みにとらわれ、「こんな自分が心理を教えていいのだろうか？」と自問することも。

しかし、これは「プロとして完璧であるべき」という思い込みに縛られているのだと気づきました。現実には、どんな成功者でも苦しみを感じない人はいません。

私は、いつも幸せな状態を目指すのではなく、自分にも他者にも「誠実であること」を心に留めて生きています。ネガティブ感情を理解し、対処する方法を試行錯誤していけばいいのだと。

私の夢は、外国語や音楽の習得のように、教養として心理学を学べる世界を作ることです。心に大きな不調を抱えていない人も、誰でも気軽にカウンセリングを利用できたら、どんなにいいでしょう。

理想の実現に向け、幸せの種をまき続けられるよう活動を続けています。

今後ともI.station Academyへのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

経歴